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養豚漫遊記(秋)

いつもお世話になっております。
もっけです上野です。

夏の暑さも過ぎ去り、夕方には涼しい風が吹くようになりました。
カレンダーを見れば、お彼岸ですね。
先日の秋分の日には私も家族と共にお墓参りに行ってきました。

お彼岸の中日である春分の日、秋分の日についてネットで調べてみますと、以下のような内容がありました。

「春分の日(春分日)は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日、秋分の日(秋分日)は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」祝日なのだそうです。古来、日本人にとって自然や動植物というのは支配すべき対象ではなく、ともに生き、時に生かされるような存在です。お彼岸にはご先祖のみならず、自然や動植物に対しても感謝と敬意、慈しみのこころをもって接するようにしたいものです。」

生き物を育てている我々としては、より重く受け止めると共に、改めて生かされていることへの感謝の念を抱くところです。感謝の心を持ち仕事に向き合いたいですね。

季節の変わり目

弊社三郷原牧場としましては、季節の変わり目である今の時期はより管理を注意深く行うよう皆で確認しています。
日中と夜間で寒暖差があったり気候が安定しない時期は豚に大きなストレスを与える原因になります。ストレスにより病気を引き起こすことがあるため、豚を観察して豚にとってより良い環境を作るよう努めております。

もちろん人にとっても身体に負担がかかるような気候ですので、自己管理をしっかりしたいですね。
。。。食欲が止まらない季節になってきますが、そこも自己管理ですね。

食欲といえば、新米が届くまでもうすぐです。
稲刈りも始まり、稲刈り機械(コンバイン)や収穫したお米を積む軽トラックを見かけます。例年より遅めの稲刈りのようです。弊社代表も実家の稲刈りの手伝いをしておりました。

黄金色の田んぼが稲が刈り取られ茶色になっていく景色を見ながら新米が出てくる日を待ちわびています。
白いつやつやのご飯と豚肉の相性は間違いなく美味しいでしょう。

飼料用米

弊社が使っている配合飼料にも地元庄内産の飼料用米が配合されています。
ニュースを見ていますと、主食用以外の戦略作物について前年より増加傾向ということで今年もたくさんの飼料用米が収穫されることでしょう。

養豚に限らず畜産の現場では飼料費高騰でとても厳しい状況が続いています。
養豚経営では、豚の生産費の60−70%を「飼料費」が占めています。
大部分を占めている餌費用が高くなれば、経費に直接負担がかかるということになります。

ただ、豚が食べたものは豚肉の肉質に大きく関わってくるため、飼料の配合設計がしっかりされた餌を使います。
私たちとしては、栄養が考えられた良い餌を使い元気な豚を育て、従業員もその家族も地域の方々も美味しいと言ってくれる豚肉を目指しています。

ちなみに、日本のトップレベルの養豚場はこの飼料比率50%を切っています。
このような農場に少しでも近づけるよう、学び、改善点を模索していきたいところです。仕事に向き合い少しずつでも成長できるのならば、このような大変な状況も乗り越えていけるのではないかと思います。
ピンチはチャンスと前向きに捉え乗り越えていきたいものです。

食べ物が美味しい季節がやってきます。しっかり食べてそれをエネルギーに変えて、世のため人のために従業員一丸となり仕事に向き合うぞ!と思った秋晴れの日でした。

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