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豚さんの品種の話

 

今日も相変わらず寒い庄内です。
先日、牧場で純粋バークシャー種の子供が生まれました。
いわゆる「黒豚」と言われる品種ですね。
略称でBと表記するのですが、Bの子豚が生まれると、つい写真を撮りに行ってしまいます。かわいい。

 

 

さて、みなさん
「三元豚」という言葉を聞いた事はありますか?
有名な所だと、
「平牧三元豚」などがありますが、
豚肉を買う、選ぶ時によく目にする
「三元豚」
その意味、知っていますか?

それはそのまま、
3つの品種を掛け合わせてできた豚
なので三元豚なのです。
三元豚という言葉が、企業のブランドネームというわけでは無いんですね。

今では世界中の約8割の豚さんは
三元豚や四元豚と呼ばれる交雑種だと言われています。
なので皆さんがいつも何気なく買っている
三元豚表記が無い豚肉もきっと、三元豚です。

ではなぜ豚さんを交雑させるのか。
それは交雑させた方が強く、能力の高い豚さんになるからなんですね。
遺伝学的に言うとそれを、
「雑種強勢」
と言います。
要は子が親のいいとこ取りをするんですね。

例えばLWDと呼ばれる品種がいますが、
日本に売られている豚肉のほとんどがこのLWDの三元豚です。
これは

L-ランドレース種
W-大ヨークシャー種
D-デュロック種

からなる交雑種なんですね。

三郷原牧場でもこのLWD種の三元豚を生産する他に、Bを掛け合わせた品種も生産しています。

DやBは主に肉質が重要視される品種であり、それぞれの特徴によって、生産される豚肉の味も変わってくるのです。

豚肉の味と言うのは、

餌:7 品種:2 環境:1

の割合で決まると言われています。
僕はその中に、「情報」というのも入ってくると思っているのですが、、、

まぁその辺や、品種の詳しい説明などはまたいつか書きたいと思います。

 

 

みなさんは豚肉を買うとき、品種を見ますか?
また、違う品種の豚肉を食べ比べた事はありますか?

それがまだなら、あなたの中の豚肉の世界はまだまだ広がれる余地がありそうですね。

 

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