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今年も大変お世話になりました。

農林水産省の情報では、
2108年9月に岐阜県で豚熱が発生してから、全国各地に広がり現在82件豚熱の発生が確認されたとのこと。
地元山形県でも、2年前に発生が確認されました。

家畜保健衛生所の情報では、今年11月に庄内地域で捕獲された野生イノシシに、豚熱陽性が確認されたとのこと。

現在は家畜防疫をしっかり行うこと、正しくワクチン接種を行うことが私たちにできることだと思います。
来年からは、衛生管理マニュアルを遵守し防疫対策をしっかり実践している農場には、獣医師の指導の下、農場内の人が接種することも可能になるなどの知らせもあります。

もっけです。上野です。
いつも通りに仕事ができることが一番幸せではないかと感じている年末です。

養豚の仕事について

生き物(豚)を育てていますので毎日誰か出勤しています。それは作業量の多い少ないはありますが、年末年始やゴールデンウィークも変わりません。

豚舎によりけりですが、餌などは時間を指定して自動で給餌したり、糞尿の処理も時間指定で掃除してくれます。
朝出勤し、その時間に餌が動くように設定しています。いつものルーティンワークの中で、ここでこのシステムが動き、この時間にこの機械が動く、農場内を見回りながら音を聞き、動いていることも確認しています。逆に、動いていない時は異常があるときなので原因を見つけ対応する必要があります。機械の修理や部品の交換などもできることは行います。

豚の健康管理を確認する際も同じように思います。元気な豚は餌をもりもり食べていますし、お腹がパンパンになっています。肌も薄い桃色ですし、毛並みも良いです。元気でない時は、餌を食べていないこともありお腹がへこんでいたり、下痢をしていたり、毛並みもボサボサになっています。今の時期だと寒そうにうずくまっていたりもします。日々のルーティンワークの中でそういった豚の体調不良の前兆を見極め、早めに対応することが必要です。

そういった意味では、いつも通り機械が作動し、豚が餌を食べてお腹を出してお昼寝している景色、いつもと変わらない景色が安心だったりします。

そこに辿り着くには細かい管理が必要だと思います。その日の天気や気温、風の強さなどを予報で確認し、豚舎内の環境を整えます。空気の悪いところでは豚は育ちませんし、病気になる可能性もあります。暑すぎても寒すぎても良くないですし、湿度も気にする必要があります。

では、その行った管理が正しいか間違っているかはどこで判断するのでしょうか。
獣医の先生方や養豚の先輩方は「豚を見て調整しなさい」と言います。
良いときは豚は気持ち良さそうに寝ていますしもりもり餌を食べます。温度計湿度計の数値やデータを判断材料とし、最後は豚を見て決めるというのが良いのではないかと思います。
弊社の場合は、カーテン豚舎と言われるスタイルで天候の影響を受けやすいので、尚更マニュアル通りにはいかないのかなと思います。

しかし、そこがやりがいではないかと思いますし、それを続けていくと事故の低下や出荷頭数の上昇などの結果に表れてくるはずです。

世間の、豚熱や鳥インフルエンザのニュースが出るたびに、悲しい気持ちにも怖い気持ちにもなります。
できることは限られていますので、防疫対策の実践をするしかありません。
また、今の時期に気をつけなければいけないことは、火の扱いと電気の管理です。
豚舎ではガスや電気を使っています。火を使っていますので燃えるものを近くにおけば火が移りますし、電気も配線がすり減っていれば漏電に繋がります。
小さな変化を見逃さず、いつもと変わらない状態を続けていければ良いと思います。

今年も一年大変お世話になりました。
皆さま良いお年をお迎えください。

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