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今シーズンの庄内の冬は2回ほどしっかり雪が降りましたが、
事前に予想されていたほどの大雪とはいかなかったように思います。
しかしながら、この地域の強風は健在で体感温度はやはり低いです。
寒暖差のあるこの季節は体調を崩しやすいので気をつける必要があります。
それは豚にも言えることで、朝管理を始めると体調が悪いのか餌を残す豚もいます。
気をつけて管理したいところです。
もっけです。上野です。
3月に入りすこーしずつですが春が近づいているように思います。
三郷原牧場では、昨年より進めてきたPRRS対策の一環として離乳舎建設があったのですが、
無事に完成し2月より離乳豚の導入を始めました。
導入に合わせ、種豚舎と分娩舎について、仕事の流れを見直したり
新しいワクチンを始めたりと対策を打ってきました。
今までやってきたことを変えることはエネルギーの必要なことでした。
実際、担当者とも相談しながら進めましたが、慣れた作業のやり方を変えたり、
新しい作業を追加したので大変だったと思います。
なかなかすぐに結果の出るものではありませんが、現状はそこそこ順調かなと見ています。
新しい豚舎が完成したことで、他の豚舎に空きができるようになりました。
私たちは今回の機会に肥育舎のオールアウト(空舎)を行い
現在まで蔓延っていた病気や菌を洗浄、消毒し、病気をリセットしようとしています。
現代の養豚業界では当たり前のことかもしれません、
ここにきてやっと、三郷原牧場もなんとかその方法を採用できそうです。
気をつけることは病気を広げない、持ち込まない、逆流させないです。
働く人の長靴や服を経由してバイ菌やウィルスは入り込むので着替えをし豚舎に入り作業します。
また、豚が生まれると成長に合わせ生活する豚舎を移動します。
川上から流れてくるように、生まれた子豚を分娩舎で育て、離乳舎に連れていき、
大きくなれば肥育舎に移動し出荷に至ります。
別のサイクルで、お産を終えたお母さん豚は、種豚舎と呼ばれる次の種付けを待つ豚舎に移動されます。
そのそれぞれに担当者がおり、豚舎の行き来はほとんどしません。病気を広げないためです。
日頃行っている豚の管理の他にこういったことにも気をつけなければなりません。
こまめに作業着も洗濯します。
今より暖かくなれば豚の増体も良くなります。
病気をコントロールし健康に育てることができれば出荷日齢も短くなります。
ここ2、3年間は満足のいく管理はできていなかったので会社一丸となって結果を出していきたい。
3月も中旬まで経過し、今更ですが、そんな結果重視の1年にしたいなと思っています。
美味しい豚肉を消費者の皆さんへ届けられるよう頑張っていきます。よろしくお願いします。