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種豚舎の管理について思うこと

今回は、繁殖担当責任者の砂川よりお送りします。

私たちは、豚、⼈、そして環境にとって安⼼・安全な豚⾁の⽣産を⼼がけています。

豚が健康に育つこと、働く⼈が安全に作業できること、そして地域の環境に配慮しながら
持続可能な養豚を⾏うこと。そのすべてが、おいしい豚⾁づくりにつながると考えています。

最近では、同じ⽣産者の⽅々や消費者の皆さんと関わる機会が増え、改めて養豚という仕事は、
単に豚を育てるだけではなく、⼈々の⾷を⽀え、地域や環境にも深く関わる⼤切な仕事だと
実感しています。
だからこそ、⽇々の仕事⼀つひとつに責任を持ち、より良い養豚を⽬指して取り組んでおります。

田んぼ

今回は、私が担当している種豚舎の仕事の中から、「命をつなぐ仕事(繁殖管理)」についてご紹介します。

皆さんは、「種豚舎の仕事」と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。

豚

種豚舎の仕事は⼤きく分けると、
・⺟豚・雄豚の健康を守る仕事(飼養管理)
・命をつなぐ仕事(繁殖管理)
・豚舎を清潔に保つ仕事(衛⽣管理)
・⽣産・記録管理の仕事(⽣産管理)
この4つに分類できます。

その中でも「命をつなぐ仕事(繁殖管理)」は、健康な⼦豚を⽣産するための重要な役割を担っています。
繁殖管理では、⺟豚の発情確認や種付けを⾏います。現在はAI(Artificial Insemination:⼈⼯授精)
という技法を⽤いており、適切な発情のタイミングを⾒極め、「カテーテル」という器具を使⽤して
⼈⼯授精を⾏います。

豚

ここで重要になってくる数字が「受胎率」です。受胎率とは、種付けを⾏った⺟豚が実際に妊娠した
割合を⽰す成績です。受胎率を⾼く維持するためには、種付けの作業だけが重要なのではありません。

離乳後に種豚舎へ戻ってきた⺟豚の健康状態、発情の状態、種付け前の衛⽣管理、雄豚の状態、
⼈⼯授精に使⽤する精液の品質、豚舎の温度や湿度、⾵通しなど、さまざまなことを⽇々確認しています。

さらに、前回の分娩時の状態や産後の回復状況なども確認しています。受胎率だけでなく、
分娩率や発情再帰⽇数や再帰率(離乳後に発情する割合)、⽣まれた⼦豚の頭数や状態なども記録し、
分娩舎担当とも情報を共有しながら、より良い⽣産につなげています。

受胎率という⼀つの数字の裏には、⺟豚の体調、衛⽣管理、豚舎の環境、そして毎⽇の観察があります。
数字は結果であり、その結果をつくるのは⽇々の積み重ねです。
豚は⾔葉を話せません。しかし、⼩さな変化を⾒逃さず、観察を積み重ねることで、より良い結果に
つなげることができます。それが繁殖管理の難しさであり、やりがいでもあります。

顕微鏡

今回は、種豚舎の仕事の中でも「命をつなぐ仕事(繁殖管理)」についてご紹介しました。

皆さまはなかなか⽬にすることのない養豚場の仕事ですが、種豚舎の仕事は、皆さまの⾷卓へと
つながっていく、”養豚の始まり”ともいえる場所です。

これからも、⼀頭⼀頭の命と向き合いながら、豚、⼈、そして環境にとって安⼼・安全な豚⾁づくりに
努めてまいります。

お盆も過ぎ、⼼なしか涼しさを感じる気候になってまいりました。
夏の疲れが出てくる時期かと思います、どうぞお⾝体を⼤切にお過ごしください。

小屋

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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